先天性風しん症候群(CRS)の予防

 先天性風しん症候群(CRS)とは、母親が妊娠中に風しんウイルスに感染することによって生じる胎児の病気です。風しんウイルスが、胎盤を介して胎児に感染することにより、胎児に先天性の障害(難聴・白内障・先天性心疾患・網膜症・発育遅滞・精神発達遅滞・小眼球など)を引き起こします。

2012~2013年に、全国で風しんの大規模発生が見られ、先天性風しん症候群の患者が発生しました。

・板橋区では、『板橋区風しん対策予防事業』が行われてきましたが、2025/3月をもって公費による事業が終了となりました。

・当院では、引き続き自費診療として、『風しん抗体検査』および『麻疹風疹混合ワクチン』の接種を行っております。

・妊娠を希望される方は、ご夫婦で風疹抗体をもっていることを確認されることをお勧めします。

・風しん抗体が無い、または低抗体価の方は、先天性風しん症候群の予防でワクチン接種が推奨されます。

・現在、麻疹風疹混合ワクチンの流通が非常に少なくなっており、すぐにワクチンを接種出来ない場合がありますでの、予めご了承をお願い致します。

風しん抗体(EIA法):5,500円(税込)(採血後4日で結果)

風しん抗体(EIA法)+麻疹(はしか)(EIA法):8,800円(税込)(採血後4日で結果)

麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン):11,000円(税込)

・現在、麻疹風疹混合ワクチンの流通が非常に少なくなっており、すぐにワクチンが確保できない可能性がありますので、予めご了承をお願いします。

・ワクチン接種の注意点:

 妊娠中または妊娠の可能性のある方は、ワクチン接種出来ません。

 ワクチン接種後は2か月間の避妊が必要です。

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