板橋区『先天性風疹症候群予防のための風しん対策事業』のご案内

『先天性風しん症候群(CRS)』とは、母体が妊娠初期に風疹ウイルスに感染すると胎盤を介して胎児に感染することにより、胎児に先天性の障害(難聴・白内障・先天性心疾患・発達障害など)を引き起こす病気です。

平成24年~25年にかけて風疹が大流行したことを受け、板橋区では『先天性風しん症候群(CRS)の発生予防』を目的として『板橋区風しん対策事業』を行っております。対象者は、無料で『抗体検査』および『ワクチン接種』が受けられます。

※国の行う『成人男性風しん第5期予防接種』の制度は本ページの後半を閲覧ください。

板橋区『風しん抗体検査事業』

検査方法:血液検査による風疹抗体検査(HI法)

 検査費用:無料(1人1回のみ助成)

助成対象者:下記①~⑤を全て満たしている方

①検査受診日に、板橋区に住民票がある方。

②過去に風しん抗体検査を受けた記録がない方。

③過去に風しん含有ワクチン(風疹ワクチン、MRワクチン(麻疹風疹混合ワクチン)、MMRワクチン(麻疹・おたふくかぜ・風疹3種混合)を受けた記録の無い方。

④過去に風疹(検査で診断)に罹ったこのが無い方。

⑤-1 妊娠を希望する19~49歳の女性

⑤-2 妊婦のパートナー、または妊娠を希望する19歳~49歳女性のパートナー(いずれも19歳以上)

⑤-3 妊婦の同居人(19歳以上)

助成対象外の方:下記の①~⑤のいずれかに該当する方は、対象外となります。

①板橋区に住民票が無い(板橋区に住んでいるが、住民票を板橋区に異動していない)

②過去に風しん抗体検査を受けた記録がある。

③過去に風しん含有ワクチンを1回でも受けたことがある。

(風疹ワクチン、MRワクチン(麻疹風疹混合ワクチン)、MMRワクチン(麻疹・おたふくかぜ・風疹3種混合))

④過去に風疹にかかった。(検査で診断)

⑤風疹の第5期定期接種(国の行う事業)の対象者(昭和37年4月2日~昭和54年4月1日の間に生まれた男性)

風疹予防接種制度は、下記のように変遷してきましたので、ご参照ください。子供の頃に受けた予防接種歴は自身の母子手帳の記録をご確認ください。

生年月日

1回目接種

2回目接種

平成7年4月2日~平成12年4月1日生

1歳~7歳半までに風疹ワクチン接種

中学1年生(13歳になる年度)でMRワクチン接種

平成2年4月2日~平成7年4月1日生

1歳~7歳半までに風疹ワクチン

あるいは1歳~6歳までに1回目のMMRワクチン接種

高校3年生(18歳になる年度)でMRワクチン接種

昭和62年10月2日~平成2年4月1日生

1歳~7歳半までに風疹ワクチン

あるいは1歳~6歳までに1回目のMMRワクチン接種

(-)

昭和54年4月2日~平成62年10月1日生

中学生の時に男女ともに風疹ワクチン接種

(1歳~6歳までのどこかでMMRワクチンを接種している方もいます)

(-)

昭和37年4月2日~平成54年4月1日生

中学生の時に女性のみ学校で風疹ワクチン集団接種

(-)

※MRワクチン(麻疹・風疹混合)

※MMRワクチン(麻疹・おたふく風邪・風疹混合)

板橋区『風しんワクチン接種助成事業』

助成対象者:

▶接種日の時点で板橋区に住民票があり、下記の①~③のいずれかの条件を満たし、

(A)『板橋区風しん抗体検査事業』の検査で、低抗体価であることが判明した場合

(B)妊婦健診で低抗体価であった女性が出産後に速やかに接種を受ける場合(検査結果票が必要)

(C)ご自身で風しん抗体検査を受けて、低抗体価であることが確認できる場合(検査結果票が必要)


①19歳~49歳の、妊娠を予定する、または妊娠を希望する女性

②妊娠中の女性のパートナー、または19歳~49歳の妊娠を予定または希望する女性のパートナーで、国の行う『風しん第5期定期予防接種』の対象でない方

③妊娠中の女性の同居人(19歳以上)で、国の行う『成人男性風しん第5期定期予防接種』の対象でない方

上記の条件を満たし、風疹抗体の基準に満たない方は『風疹ワクチン接種』の対象になります。必ず必要書類をお持ちください。(下記のチャートを参照ください)

予防接種は電話予約制です。(📞03-5967-1202)

 ワクチン接種費用:無料(1人1回のみ助成)

 助成対象ワクチン:MRワクチン(麻疹風疹混合ワクチン)

注意:妊娠中の女性は接種出来ません。ワクチン接種後、女性は2カ月避妊が必要です。

成人男性風しん第5期定期接種(2019/4/1〜2025/3/31)

※本制度は、令和7年3月31日まで延長になりました。

板橋区では以前から『先天性風しん症候群予防のための風しん予防対事業』を行なっていました。

2018年夏頃から、ワクチン接種率の低かった30〜50代の男性に風疹が流行していることを受け、抗体保有率の低いこの年齢層の男性を対象として、国の行う『成人男性風しん第5期定期接種』の制度が始まりました。(2019年4月1日〜2022年3月31日 3年間限定)

当時のワクチン接種状況は、母子手帳などを確認する以外でワクチン接種履歴の確認が難しいため、クーポン券が送られてきた方は、指定医療機関で無料で抗体検査を行うことができます。

風疹抗体 HI法:8倍未満 8倍 の方は無料でMRワクチン(麻疹風疹混合ワクチン)の接種を受けることができます。

関連リンク

『先天性風しん症候群予防のための風しん抗体検査事業』(http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/093/093520.html

『先天性風しん症候群防止のための風疹ワクチン接種事業』(http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/093/093522.html